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​変動未来と確定未来

変動未来と確定未来。
 

こんな単語があるのかどうかは分かりません。自身の造語かもしれません。

占い師の逃げ口上的なものなどではなく、
この2つの区分を僕なりの例え話も持って、説明させて頂くことがあります。

 

車を運転しようと車に乗り込んで、出発しようとした時点で、
いわゆる交通事故の可能性というものが、運転手に発生します。

運転手の体調、技量、年齢、車種、同乗者、目的地、天候、、
数え上げれば多岐にわたって要因があり、
それぞれによって「その人のその日の事故の確率」は高かったり低くなったりします。

「今日は体調が悪いから運転を止めた」という判断で「交通事故の起こる未来を回避する」

これは変化余地のある未来で「変動未来」と呼んでおります。
 

さて、
ではこの運転手が「天候の悪い中、未熟な技量で、体調も悪いまま、高速道路に乗りました」
この状態で、この方の未来を占うと、おそらくタロットも易も「今すぐに高速道路を降りなさい」などという強い注意喚起を示す相で占断されると思います。
 

この段階は、「事故の暗示は強く出ているが、もしかしたら事故にはならない可能性(=占いが外れる確率も存在)」の「変動未来」である余地が存在します。あるいはもうどうあっても事故を起こしてしまう「確定した未来の一部」に入り込んでしまっているかもしれません。
占い師の技量は、ここの部分の読みを正確に行うこと、読みの深さだと思っています。
 

更にこの後、この運転手がさらに高速道路にて加速し続けて、
速度超過で120、140、160キロと加速していった場合、
この運転手の「交通事故確率」は見えないながらにどんどん上昇し続けて、
どこかの段階でいかに減速しようとも100パーセントの確率で事故となる瞬間がおとずれてしまうのはイメージして

頂けるかと思います。
 

事故の直前か、あるいは加速中か、その段階で「交通事故が確定する現在と未来」しか存在し得なくなる。
これを僕は「確定未来」と呼んでいます。
 

タロットでは近い未来しか占えないなどということを仰られる方がおりますが、
ひとえにそれは術者の集中力と技量の問題であって、システム上、遠大な先の確定未来を拾うことも可能です。
人は分かりやすく、それを運命と呼んだりします。

しかし、未来は変動未来の積み重ねで作られていて変化していく余地があるため、
その間の選択や時間で変わっていくために、
結果としてそれらすべてを考慮した遠大な先の未来は出せない、ということになるのだと判断しています。
 

ただし実際の鑑定の中では、どうあっても覆しようがない確定未来が相に現れることも多くあります。
(ご質問者様に対して、お二人結婚なさいますよ?などは分かりやすいですね)
 

それが凶事ならばなんとか捻じ曲げるお手伝いも仕事の内で、
大難を小難、小難は無難、が成立するものでもあると信じたいところですが。。
 

悪い事象の確定未来も良き事象の確定未来も書き換えるのは非常に困難です。
いずれも変動領域に存在している間こそ慎重に事に向って頂きたいと
「変動未来」と「確定未来」のお話でした。
 

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